年齢と生産性の関係
ども。酒を飲みすぎて記憶と携帯をなくした状態でホテルで目覚めたことがあるdomoです。 残念ながら目覚めた時、隣に美女はいませんでした。
今日は年齢と生産性の関係について書きます。
一般的に、ある一定の年齢までは生産性は右肩上がりで、40台が最も生産性が高いと言われています。
ドイツにいた頃、マネージャーになるかスペシャリストになるかは自分で選ぶことができ、当然マネージャーになる方を選ぶと自分自身や家族との時間は削られるため、50代でも役職なしでバリバリ仕事をしている人をたくさん見ました。
その時、彼らはとてもよくこの業界のことを理解したうえで何が最適なのか考えて課題を推進し、また比較的マネージャーよりも時間に余裕があるのでほかのメンバーに対しても時間をかけてアドバイスでき、実質この人達が会社を引っ張って行ってるんだなと思いました。
日本では優秀な人材はどんどん役職が上がるため、本来活躍していた分野を少し離れてしまったり、そうでなくても実担当に比べると細かい所はそんなに見れないため、経験の浅い人に任せてしまうのが常だと思います。
日本でも40代、50代で役職についていない人もいると思うのですが、私の周りを見渡してみるとどうも生産性が高いようには思えません。
どこにこの差があるのか考えた時、「挫折感」に差があるのだと思いました。
理由は2つです。
1つ目はドイツでは自分自身でキャリアを選択できるため、40代、50代で役職が無くても普通です。ところが日本では「マネージャーになれなかった人」という烙印を押されてしまいます。これによって、周囲からの期待も低くなり、本人のモチベーションも下がるため、若いころと同じように仕事をすることが出来ないと思います。
2つ目は社員自身もこういった雰囲気の中で、マネージャーにならないという選択肢を取ることがかなり難しい判断になるという点です。
一方で私の周りを見渡してみても、部長までは行けてもその上は私には無理、という人を多く見ます。この理由はその上まで行くと、事業に対して責任を取らないといけないビジネスリーダーになってしまい、セールス・プロモーション・開発・製造など幅広い知識とセンスが必要とされるからだと思います。
さて、こうなってくると、部長まで上り詰めた人達でも下からは優秀な部下が育ち、上にも行けなくなってしまうと、最終的にはどこかによくわからない役職をつけられて左遷されてしまったりします。
限られた一握りの人以外勝ち目のないレースに全員参加させられ、負けたら脱落みたいな感じです。
まとめると、日本でもマネージャーにならないスペシャリストという選択肢が必ず必要で、そうなった人に対して軽蔑せずに人生の選択の一つと周囲が思えるようにすることが自由なキャリアと組織全体の生産性を上げていく方法の1つだと思うのです。
domo