ドイツに学ぶ働き方

海外居住経験も留学経験もない筆者が2018年から2019年にかけてドイツに海外転勤。その時学んだ違いを徒然なるままに。

時間報酬と成果報酬

どもーdomoです。

最近友人の画家から12万で絵を買ったのですが、値段についてはまだ家族に内緒にしており、絵と一緒に金額が書かれた納品書が同封されていたのですが一瞬で葬り去りました。

 

さて、今日は時間が大事なのか成果が大事なのかという話を書きます。

 

昨年ドイツから帰国したタイミングで世間でいう係長の役職をいただき、現在数名の部下と一緒に業務をしております。部下と言っても実は全員自分以上の年齢ですがこれについてはまた今度書きますね。

 

自分が他の人間を管理する立場となった時に真っ先に止めたのが「朝礼」でした。

以前の記事でも書きましたが、ドイツでは定時の概念が無く、これは日本でも自由に働くためには学ぶべき点だと考え、同様の働き方を導入しようとしました。

 

domo-arigato.hatenablog.com

 

その時邪魔だったのが「朝礼」です。

朝礼に出ないといけないが故に始業時間を守らないといけない状況だったため、帰国後すぐにメンバーに「朝礼」で一体何をしているのか聞きました。

 

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回答は「唱和」と「連絡」でした。これを聞いた瞬間に、一切朝にやる意味がないと思ったので即止めました。

 

 実は過去の上司の中には、朝礼に遅れてくる社員を咎める場面もあったため、上司にとっては終業時間を守らせるという側面もあったと理解していますが、あいにく私はそんなことはどうでもよいです。

 

日本人とはまじめなもので、朝礼をやめて、私が別に始業時間に仕事する必要ないですよ、と言っても私含めて全員始業時間には事務所にいてパソコンに向かうという生活でした。

 

 

そんな時コロナがやってきました。

コロナが来たことで、ほとんどの社員が在宅勤務を義務付けられました。

 

実はコロナを機にメンバー全員が自分の好きな時間に働き始めるようになりました。理由はおそらく誰も見ていないからでしょう。厳密にいうと私は各自のPC起動時間が見れるようになっているためいつから仕事を始めたのか分かるのですが、はなから私はそんなことはどうでもよいと言っていたので、おそらくほかの人たちと同じようにしないといけないという集団心理だったのでしょう。

 

一方でコロナによって古いタイプの管理職は困ったはずです。在宅勤務をされては何をやっているか分からないじゃないかと。

こんなことは会社目線ではどうでもよくて、会社にとってのインプットは各自が出してくれる「成果」で、アウトプットは「賃金」です。

終業時間内にちゃんと仕事をしているかどうかというのはどちらにも反映されないことで、多少サボっていてもどうでもよいです。

 

こう言うと古いタイプの管理職は成果も時間も大事だ!!と言い出すかも知れないのですが、もしそうだとしたら、同じ結果が出るのにも関わらずExcelで計算するより電卓で計算した方がいい、部屋を掃除するのも掃除機を使わずとチリトリでやる方がいいと言っているのと同じです。

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成果は一緒なら時間なんてかけない方がいいに決まってるんです。

 

日本には目的なのか手段なのか曖昧にしたまま仕事をしていることがとても多いと感じています。コロナによって世界全体の需要が冷え込んだことでほとんどの業界が危機にさらされています。

ですがピンチはチャンスで、今まで以上の成果を求められる以上、今までしてきた行動を見直すチャンスでもあります。

今一度各自が成果に対して無駄な時間を使っていないかを見直すチャンスだと思います。

 

domo