時間報酬と成果報酬
どもーdomoです。
最近友人の画家から12万で絵を買ったのですが、値段についてはまだ家族に内緒にしており、絵と一緒に金額が書かれた納品書が同封されていたのですが一瞬で葬り去りました。
さて、今日は時間が大事なのか成果が大事なのかという話を書きます。
昨年ドイツから帰国したタイミングで世間でいう係長の役職をいただき、現在数名の部下と一緒に業務をしております。部下と言っても実は全員自分以上の年齢ですがこれについてはまた今度書きますね。
自分が他の人間を管理する立場となった時に真っ先に止めたのが「朝礼」でした。
以前の記事でも書きましたが、ドイツでは定時の概念が無く、これは日本でも自由に働くためには学ぶべき点だと考え、同様の働き方を導入しようとしました。
その時邪魔だったのが「朝礼」です。
朝礼に出ないといけないが故に始業時間を守らないといけない状況だったため、帰国後すぐにメンバーに「朝礼」で一体何をしているのか聞きました。
回答は「唱和」と「連絡」でした。これを聞いた瞬間に、一切朝にやる意味がないと思ったので即止めました。
実は過去の上司の中には、朝礼に遅れてくる社員を咎める場面もあったため、上司にとっては終業時間を守らせるという側面もあったと理解していますが、あいにく私はそんなことはどうでもよいです。
日本人とはまじめなもので、朝礼をやめて、私が別に始業時間に仕事する必要ないですよ、と言っても私含めて全員始業時間には事務所にいてパソコンに向かうという生活でした。
そんな時コロナがやってきました。
コロナが来たことで、ほとんどの社員が在宅勤務を義務付けられました。
実はコロナを機にメンバー全員が自分の好きな時間に働き始めるようになりました。理由はおそらく誰も見ていないからでしょう。厳密にいうと私は各自のPC起動時間が見れるようになっているためいつから仕事を始めたのか分かるのですが、はなから私はそんなことはどうでもよいと言っていたので、おそらくほかの人たちと同じようにしないといけないという集団心理だったのでしょう。
一方でコロナによって古いタイプの管理職は困ったはずです。在宅勤務をされては何をやっているか分からないじゃないかと。
こんなことは会社目線ではどうでもよくて、会社にとってのインプットは各自が出してくれる「成果」で、アウトプットは「賃金」です。
終業時間内にちゃんと仕事をしているかどうかというのはどちらにも反映されないことで、多少サボっていてもどうでもよいです。
こう言うと古いタイプの管理職は成果も時間も大事だ!!と言い出すかも知れないのですが、もしそうだとしたら、同じ結果が出るのにも関わらずExcelで計算するより電卓で計算した方がいい、部屋を掃除するのも掃除機を使わずとチリトリでやる方がいいと言っているのと同じです。
成果は一緒なら時間なんてかけない方がいいに決まってるんです。
日本には目的なのか手段なのか曖昧にしたまま仕事をしていることがとても多いと感じています。コロナによって世界全体の需要が冷え込んだことでほとんどの業界が危機にさらされています。
ですがピンチはチャンスで、今まで以上の成果を求められる以上、今までしてきた行動を見直すチャンスでもあります。
今一度各自が成果に対して無駄な時間を使っていないかを見直すチャンスだと思います。
domo
退屈なドイツの日曜日
どもー
梅雨の時期以外も常に雨の音をケータイで聞いてるdomoです!
ホワイトノイズと言うらしいのですがめちゃ集中出来てお勧めです。
ちなみに晴れ男です。(関係ない)
今日はドイツの日曜について書きます。
ドイツでは閉店法によりスーパー含めてほぼ全部の店舗が閉まっています。
これにより、国民の大多数は平等に休みを取れ、恋人や家族との時間を謳歌できる素晴らしい法律です。
・・・というのは表向きで、娯楽にあふれた日本で生まれ育った人にとっては苦痛以外の何物でもありません。
スーパー開いてないんやったら食材買っとかないと死ぬやん!と思われるかも知れませんが一部例外があるので紹介します。
日曜に開いてる食料店など 4選
①ガソリンスタンド
いやいや、食材の話してたのになんでガソリンスタンド?となると思うんですけど、欧米のガソリンスタンドはしょぼいコンビニが併設されてると思ってください。
そこでお菓子とか軽食を購入することができます。
さらに一部のガソリンスタンドにはちょっとした生鮮食品も買えるところがあるそうなので興味ある方は調べてみてください(丸投げ)
②空港内の店
私のよく使用していたデュッセルドルフ空港は中にスーパーが併設されており、そこは日曜でも開いてます。おそらくある程度以上の大きさの空港は同様だと思います。
日曜日に週末旅行から帰ってくるケースも多く、夕飯を買ったりするのにとても助かります。ちなみに寿司も売ってるのですがゲロまずいので絶対に買ってはいけません。
③レストラン
レストランの多くも日曜は閉まっていることが多いのですが、一部の店舗は営業してます。勝手なイメージかもですがこういう店はだいたい英語が通じなかったので、私はあんまり利用してませんでした。
日本でいうキヨスク的な感じですが駅ではなく普通の道にポツンと立ってます。そしてレパートリーもだいぶしょぼいです。私の勝手なイメージでは喫煙者がタバコを買いに来るか、自販機が日本ほどないので喉が渇いたときにジュースを買うところです。
おなかを満たせるほどの物は売ってません。たぶん。
日曜に開いてる食材屋は分かったけど、遊ぶところはないの?と思われるかたもいるかもしれないのでちょっと紹介します。
日曜におすすめのレジャースポット 4選
①ジム
ダントツで1番おすすめがジムです。
日本で言うトレーニングを目的としたジムから、体育館のようなところもあります。私は友人とよくプラっとジムに行って卓球したりバドミントンしたり、スカッシュしたりしてました。もちろん予約もできます。
ラケットと玉とかは借りることもできますし、もちろん持ち込みも可です。
運動したいけど、一緒に行く人が誰も捕まらなかったときに私がよく行ってたのはボルダリングジムです。車で10から15分ぐらい行くと1個ぐらいはあるイメージで、どこ行ってもめっちゃ広くて快適でした。
日本に帰ってきて何がさみしいと聞かれたら気軽にボルダリングに行けないことと、安くておいしいチーズが少ないこと、と答えます。
②隣国
いきなりスケールアップしましたが(笑)、隣国はスーパーもデパートも開いてます。
私の住んでたところからはオランダが近かったのでドライブがてらオランダに行ってました。国境付近にアウトレットや美術館などもあってとても楽しい思い出があります。
ちょっと隣国に行けるのが日本では考えられないですけど、連休とって車でフランス行ってくるわーとかドイツではよく聞きました。
余談ですがオランダに行くまでのアウトバーン(高速道路)の多くは制限速度がなかったので走り屋の方は本領が発揮できます。
③美術館・博物館
開いてる所と開いてない所があるので事前調査必要ですが、日曜のお出かけ候補の一つです。日本と違って大体写真撮り放題、Instaあげ放題です。
④公園、森
ドイツは全体的に緑がとても多い印象です。
ちょっと行けば大きな公園がありますし、私の家からは歩いて行ける範囲に森が結構あって散策を楽しめました。
私が個人的に好きな公園はDortmund West Fahren Parkというところで、まさかの有料の公園です。ただ有料だけに人もそんなに多くなく、芝生で寝ころびながら本を読むのに最適です。
ある日芝生で寝ころんでたら数メートル先にいた子連れの奥さんが突然脱ぎ始めてえっと思ってみたらどうも中に水着を着てたらしく、ビーチさながらに日光浴を楽しんでました。日本でやったら白い目で見られて痴女だと思われますね・・・
今日はドイツの日曜に開いてる食料品店やおすすめスポットを書きました。
ちょっとでも日本との違いに関する気づきがあれば幸いです。
また気が向いたら書きます。では。
domo
後悔は糧に!
どもー
コロナ以降在宅4日、出社1日がちょうどよい気がしてるdomoです。
今日は私がドイツに行ってて、もっとやっとけば良かったー!!と後悔したことを書きます。もう私にはどうしようもないですが今後海外に転勤される方、移住される方の少しでも参考になれば幸いです。
日本に帰国して1年近く経つ今もなお後悔していることをランキング形式でお送ります。
ランキング第3位:住むところもっとちゃんと決めればよかった・・・
住むところは本当に大事ですよね。特に海外では日本で当たり前の快適さが得られないケースがあるので細かいところまで確認いただくことをお勧めします。一例として、私と私の友人のケースを織り交ぜて紹介すると、
・部屋が地下で冬激寒(エアコンないから。ラジエーターあるけどすぐ暖かくならない)
・部屋が最上階で夏激暑(エアコンないから)
・部屋が最上階でバスルームあるけど屋根低すぎてバスタブに立って入れない
・大家さんのこだわりが強すぎて洗濯機を自分で使わせてくれない
・日当たりが悪くて割とずっと暗い
・契約書に書いてる内容と実際が違う(これは指摘すれば直してくれる)
・駐車スペースがない(ドイツは基本路駐で決まった場所に止めれないことも)
・シャワーの水圧or温度低すぎ。
などなど、日本でもあり得るものもあればそうじゃないものもあり、ハズレを引いた場合は大家さんとの直接交渉が必要です。
ランキング第2位:業務もっとちゃんと握っておけばよかった・・・
海外に出向する場合は出向元の会社が費用を負担することが多いと思います。
この時、受け入れ側としては業務をコントロールする必要がないので、タダだと思っていっぱい仕事を振られるか、もしくは何も管理されないケースが多いです。
これについては出向前に現地上司と日本側の上司がちゃんと握っておくことが大切だと思います。また、期間によりますが当然仕事量の増減はあるので、その際に進めてられる緊急度合いが低くて必要性が高い仕事もいくつか持っていくといいと思います。
実体験として、1年ではとても仕事に追われるレベルまで周りの信頼が得られないので、次から次に仕事が降ってくることもなかったです。
ランキング第1位:ドイツ語事前に勉強しておけばよかった・・・
まず前提として、私がドイツで勤めてた会社は英語が話せればそんなに苦労しない会社だったのですが、それでもやっぱり外に出るとドイツ語が話せないと苦労します。
特にスーパーのレジ打ちとかあまり教養がなくてもできる仕事の場合は話せない人が多かったです。こういう状況だと、例えば行ったことのない場所とかに突撃したものの相手が英語話せない場合、こっちが悪いというか立場としては弱くなるのであんまりアグレッシブに開拓していくことも出来ず、「英語が通じる所」という前提で行動することになってしまいます。
なのでもしチャンスがあるのであれば事前に語学学校的なやつに通うことを強く勧めます。もしその時間がなかったとしたら、現地に赴任した後にすぐ通い始めましょう!
私の場合、実は半年経過したぐらいから語学学校に通いたくなったのですが大体1年契約で諦めました。
今日は海外に住んで後悔したことを書きました。
また気が向いたら書くのでその時まで!
では。
コストに対する意識の違い
どもーdomoです!
今日はドイツで働いて感じたコストに対する意識の違いについて書きます。
結論を言うと私のいたドイツの会社はビジネスにおける数字に対してめちゃくちゃ厳しかったです。
とても分かりやすい例が、新商品を進めるか否かを決裁するGateというシステムです。
Gateというシステム自体は日本でも採用されており、それ自身が特に先進的な仕組みというわけではありません。
ここで簡単にGateというシステムを説明します。
Gateは新商品開発を進めるための承認プロセスで、会社によって回数は異なるかもしれませんがGate1からスタートし、Gate2、3と承認を得て、最後のGateを通過して初めて発売を迎えることが出来ます。
それぞれのGateには通過するための要件があり、要件を満たしているかどうかを判断するための資料をたくさん作成しないといけないため、私個人としては嫌いです。
では本題の何がそんなに違うのかというと、通過するかどうかの基準です。ビジネスの是非を判断するための基準がビビるほど厳しいのです。
基準が大きく2つあり、
①販売価格から製造原価を引いた粗利額を販売価格で割った粗利率が40%以上
②発生する投資をどのぐらいの期間で回収できるのかの投資回収期間が2年以内
これら2つを満たさない課題は戦略的商品を除いてGateを通過しません。
さらに②には開発に携わる人の人件費や試作費等も含まれます。
私の今いる日本の会社ではこれらは含めていないので、日本でこれを適応させたら新商品なんて一つもGate通過しないんじゃ・・・と感じました。
ここで、1人の人が複数のプロジェクトを進める場合どうするの?という疑問が発生します。この場合は実際にそれぞれどの程度の時間を割いたかをもとに人件費を配分して計算します。これを毎月システムに入力することでどのプロジェクトにどの程度のコストが現在進行形でかかっているのか見ることが出来ます。
Gate通過の要件に人件費が含めれていることが残業が許されていない理由の一つで、人件費が嵩むとプロジェクトのビジネス上の数値が悪くなり、どこかでつり合いを取らないといけなくなってさらに無駄な工数が発生します。
就業時間の違いについては過去にも書いたので興味がある方はご参照ください。
こんなにコストに厳しかった会社ですがあるものに対しては、私にとっては無駄とも思えるほどお金をかけていました。それは商品の「品位」です。
例えばエンドユーザーが商品を操作する際のスムーズさや、重さなどを実現するために日本の同様の製品に比べてお金をかけています。
これはブランド価値に直結するものであり、お金をかけて良くしたからと言って短期的な数値には結びつきませんが、ドイツのマネージャーはここに対して強い判断軸を持っていました。
こんなのを見たらマネージャーにはなりたくないというか、なれそうにないなと感じてます。
ドイツに行って感じた自分の英語力
どもーdomoです。
今日は前回の続きで英語について。
読んでない方はこっちを先に読んでくださいー
DMM英会話を始めてもしかして自分、英語話せるかも!?と思っちゃってた自分は
ドイツで1年間赴任する社内プログラムに申し込んでしまいます。
英語の履歴書書いたり人事と面接したり、現地マネージャーと面接したりして
なんかできる風な過程を経て最終的にドイツ行きのチケットをゲットしました。
DMMに怒られるかもしれませんがこの時点で私の英語力はDMMレベルでした。
そして、実際現地に行って思ったことは
①あれ?みんなDMMの先生ほど話してくれないのね?
②あれ?IとYou以外の主語私の頭から全然スムーズに出てこないのね?
③あれ?グループトークの時英語でしゃべってくれないのね?
④あれ?グループトークって一瞬でしゃべらないと置いてかれるのね?
みたいなことでした。
↑から気が付いたのは
①みんなDMMの先生ほど話してくれないので自分で半分ぐらいは話さないといけない。DMMの先生は9割ぐらい持って行っちゃう。なのにDMM出来たら話せる気になっちゃう。
②日常会話にはIとYou以外の3人称単数がそれは頻繁に出てきます。彼は・・・する?とかもし自分が・・・したら彼は・・・すると思う?とか、意識しなくても相当出てくるんですけど、残念ながらDMMではほとんど出てこないのでDoes he ... ? とかすぐに出てこんのです。
③当たり前ですけどみんなドイツ語のほうが話しやすいので自分で話始めないとドイツ人同士はドイツ語で話し始めます。
④1対1の会話だと多少戸惑っても待ってくれるんですけど、グループトークになると出遅れると置いてかれます。待ってくれません。
まとめると、全然通用しなかったです・・・
DMM英会話で話ができても現地に行くとまるで通用しないです。
なので、もしDMMやってる方はあまりしゃべらない人を選ぶか、しゃべる人のさらに上を行くかというのを目標にしないといつまでたっても現地で通用する英語が喋れるようにはならないと思うのです。
なかなか英語を話す機会がない人にとってはつらい内容かもしれないですが、これぐらい頑張らんと日本人が英語を話せるようになるのは難しいとも思います。
domo
英語とのなれそめ
どもーdomoです!
今日は英語について書きます。まずは私と英語の関係性について。笑
私は元々そんなに英語が好きなタイプではなかったのですが、大学3回生で就活に失敗し、大学院に進学したことをきっかけに企業に対してアピールできることを一つでも増やそうとTOEICの勉強を始めました。
当時大学院1年の時TOEICの点数は550点ぐらいで周りには私よりももっと英語のできる人がゴロゴロいました。
一人で勉強するほどストイックな学生じゃなかったので大学内で受講できた週に2回のTOEIC対策講座を受けました。たしか大学の授業が終わってから2時間ぐらいやってたと思います。たしか2,3か月ぐらいそれを続けて100点ぐらい上がりました。
この時の英語力は正直あまり上がってなかったと思うのですが、質問のどの部分を集中して聞くとかそんな攻略法的なことだけ学んで点数って上がるもんなんです。
そのあともう一度同じような講習を受けたんですけど、確かその時はあまり上がりませんでした。
その後さすがにもう意味ないなと思って自分で勉強する方法にシフトしました。
当時はその講習で教えてもらったシャドーイングをひたすらやりました。
これを半年ぐらいやってて結果社会人になるころにはハイスコアは750点ぐらいになりました。
こう書くとなんだ英語ペラペラだったのね、と思われると思うんですけど、当時はTOEICのスコアを伸ばすことが目的だったのでリスニングとリーディングしかやってませんでした。その結果出来上がったのは典型的な日本人でしゃべっていることはある程度理解できるけど自分で話すことが出来ない人です。
会社に入ってから会社の補助で英語研修を受けさせてもらう機会をもらったこともあったのですが、見事面接で落ちました。笑
ここで諦めても良かったんですが、自分は周りと比べると成功(英語を話せる人)に近いというのは明らかで、エジソンの「失敗者とはどれだけ成功に近づいたかを知らずに諦めた人だ」を思い出してか出さずかとにかく勉強を続けました。
やっと少し英語力が伸びてきたなと気づいたのはその後始めたDMM英会話を1年ぐらい経ってからでした。別にDMM英会話である必要はないんですがTV電話で授業を受けられるというのはとても楽で、楽しい方法なので初心者にはとてもおすすめです。
この時自分ではDMM英会話ではそんなに苦労せずに話せるようになって英語力がだいぶついたかも!と思ってましたがそれは大きな勘違いでした・・・
続く。
エキスパートってなに
どもーdomoです!
今日は専門性について書きます。
ドイツでは大学の専攻と仕事内容が一致しています。私の経験上、してない人を見たことがないです。それが例えば設計だろうが人事だろうが法務だろうがマーケだろうが誰に聞いても大学の専攻と業務内容は一致しています。
英語で「I am in charge of ****」は日本語で「私は****を担当しています」という翻訳になるのですが、日本のそれと海外のそれは少し重さが異なります。In charge ofは責任があることも意味しているため、英語でこれを言った場合、このプロジェクトの○○に対して私が責任を負いますということを意味しています。
海外でこれを平気で口にできるのは、日本と違って専門性と業務が直結しているからだと思います。
また専門性が変わる異動もなく、その代わり専門性を維持したままステップアップのために転職を選ぶ人が多々います。
日本にはいまだ一所懸命の文化が生きているので、同じところで新しいことに挑戦したくなった時に専門まで変えてしまうケースがままあると思います。
この場合、いろんな側面を考慮して仕事ができるジェネラリストにはなれると思いますが一つ(エンジニアならエンジニア)の専門に対して突き詰めたエキスパートではありません。
ドイツで仕事をしていたころ、会社を引っ張っているのは40台50台の平社員でした。彼らは長く深い経験を持ち、自分たちの仕事に誇りを持って管理職などには興味がありません。
何らかのタイミングで管理職になりたいかどうかを自分で選べるそうですが、管理職になると部下の就業時間や業務に対して責任を負わないといけないため、当然専門外の負荷が増えるため、それを選ばない社員も多くいます。
私は個人的に、一つの専門を突き詰めることが日本の産業全体にとっては良いと思っています。
ドイツでは自分の専門のことしか仕事をしません。
それは他の分野についてはそのエキスパートを信用しているからだとも思います。
それぞれのエキスパートが協力し合ったとき、何人ものジェネラリストよりもはるかに大きな仕事ができると思いませんか?
domo